デビュー作でもある読み切り版が第44回ジャンプ十二傑新人漫画賞を受賞。「赤マルジャンプ2007 SPRING号」に掲載されたのち、非常に高い人気を得たことから本誌(週刊少年ジャンプ)2009年2号から2014年40号までの6年間に渡って連載されました。
単行本は全30巻。累計発行部数は3000万部を突破。全3期に渡ってTVアニメ化が行われ、ほぼ原作全ての内容が映像化されています。
また続編である「黒子のバスケ EXTRA GAME」の連載や、外伝となる小説版、舞台化やゲーム化、そして新作劇場版アニメの製作など、本編終了後もその熱が衰えることなく高い人気を誇っています。
今回はそんな「黒子のバスケ」に関することをご紹介していこうと思います!
『黒子のバスケ』という作品はどういった【物語】なのか!?
画像出典:Japaneseclass.jp
「帝光中学校バスケットボール部。部員数は100を超え全中3連覇を誇る超強豪校。その輝かしい歴史の中でも特に『最強』と呼ばれ、無敗を誇った10年に1人の天才が5人同時にいた世代は『キセキの世代』と呼ばれている。
が、キセキの世代には奇妙な噂があった。誰も知らない、試合記録も無い、にもかかわらず、天才5人が一目置いていた選手がもう1人、『幻の6人目』がいたと……。」
(1期オープニングナレーションより)
画像出典:黒子のバスケエンドカードまとめ
舞台は誠凛高校バスケットボール部。物語は新1年生が入学するところから始まります。
創設わずか2年の誠凛高校――そのバスケ部は新設校ながらも全国出場を目標に掲げるほどの高い意識と実力を擁する高校でした。
しかしその内情は部員数はギリギリ、監督も生徒の相田リコがコーチ兼任という人材不足、選手層の薄さが欠点のチーム。
そこに「キセキの世代」の「幻の6人目」と呼ばれた黒子テツヤとバスケの本場アメリカで鳴らした帰国子女・火神大我が入部します。
パワープレイが得意で実力が一目瞭然の火神に対し、身体能力に劣る黒子。普段から存在すら気付かないほど影が薄く、一見平凡なバスケプレイヤー程度でしかない彼がなぜ「幻のシックスマン」と呼ばれるのか?――その真の実力はコートの上で明らかになります。
存在感のなさを逆に利用し、コート上で「見えなくなる」黒子。彼は見えないパス回しでチームをバックアップ、文字通り『黒子』となってチームの戦闘力を大きく底上げする能力の持ち主だったのです。
やがて火神と黒子の2人は「光と影」、互いの力を高め合うプレイスタイルを確立。そして共に全国大会に出場し、他の強豪校に在籍するキセキの世代を打ち倒し、日本一になることを誓い合うのでした。
『黒子のバスケ』の魅力とは
①魅力溢れる個性派揃いのキャラクターたち!
画像出典:『黒子のバスケ』のヤバかっこいい高画質壁紙画像まとめ
黒バスの魅力は何と言っても若さ溢れる高校生、多彩な魅力たっぷりの登場人物の数々でしょう!
主人公は2人。いわゆるW主人公(ダブルヒーロー)という構成になっており、様々なキャラクターがそれぞれの主人公に深い因縁とドラマを絡み合わせていきます。
一人は熱血漫画の典型的な主人公である「火神大我」。直情型で高い身体能力を誇り、持ち前のパワーと跳躍力でライバル――キセキの世代に立ち向かって行きます。
そしてもう一人は少年漫画の主人公としてはあるまじき個性――影が超薄く無口で表情の変化の乏しい「黒子テツヤ」。物語の主役でもある彼は同時に物語の導き手でもあり解説役。影は薄いが中身は濃い、彼を主軸に物語は動いていきます。
そしてライバルとして立ちはだかるのは黒子のかつての仲間達でもあるキセキの世代。
黄瀬涼太、緑間真太郎、青峰大輝、紫原敦、赤司征十郎――この5人が全国制覇を目指す誠凛バスケ部の前に次々と現れ、行く手を阻みます。
それぞれ稀有な才能を持ったライバル達とのシノギを削る熱く激しいバトルが本作の最大の魅力です!
②スピーディーな試合展開とストーリー!
画像出典:黒子のバスケ 壁紙
バスケットボールという競技を題材にしているせいもあって、非常に試合のテンポが早く、それに合わせてストーリーの進行も早いのが作品の大きな特徴になっています。
基本的なドラマ進行は試合の流れと同時に進んでいきますので、中だるみが少ないのも特徴といえるでしょう。バスケの試合は攻守の切れ替わりがとても早く、劇的な展開や新技の登場など、非常に飽きが来ない造りになっています。
ストーリー面での特徴は、やはりキセキの世代の存在でしょう。最初から人数が5人とほぼ全てのライバルが最初から明らかになっているのは非常に珍しい展開。当然読者側もある程度の推測が出来ますが、逆にその予想の裏をかく展開も用意されています。
W主人公の構成も見事で、読者は火神視点で初めて見るキセキの世代の登場(能力)でも、黒子は彼らのことを熟知していますので、彼らのことは性格から能力に至るまで何でも知っており、要所要所で細かい解説が入る親切設計になっています。
ライバルの解説が適切に入るので、その特異な能力に驚かされ圧倒されつつもきちんとフォローされるの作りは実に見事と言えるでしょう。この辺りは長年バトル物と呼ばれるアクション漫画を作り続けている週刊少年ジャンプ編集部ならではの見事さかもしれません。
互いをライバル視しているキセキの世代の5人、そして幻の6人目である黒子。そこに割って加わる7人目、「キセキの世代への挑戦者」火神。
己の信念からかつての仲間と戦うことを選んだ黒子が、キセキの世代抗争の真っ只中で火神と共にどう立ち向かうのか――それがストーリー上の大きなポイントとなっています。
③ケレン味溢れるアクション&必殺技!
出典:youtube
キセキの世代の個性を描く上で欠かせないのがその特異な能力――そしてそれ表現するためのいわゆる『必殺技』です。
脅威の身体能力や特技的なものだけでなく、『消えるドライブ(バニシングドライブ)』や『加速するパス(イグナイトパス)』といった、いわゆる少年マンガ的な、能力バトル要素を大きく取り入れている点です。
スラムダンクに代表される、いわゆるリアルに競技を描いたモノではなく、やや能力者バトル寄りのエッセンスが大きく香り付けされています。
また競技上、非常に選手に専門色が強いことを逆に活用して、パス回しに特化した黒子やディフェンスに特化した紫原、脅威のロングレンジ3Pシュートを放つ緑間など、キャラクターの個性にまで昇華している点も特徴と呼べるでしょう。
出典:youtube
作画的にも動き的にも、どちらかといえばスタイリッシュでスマートなビジュアル重視,カッコよさを前面に推したスタイルになっているのも人気のポイントです。
『黒子のバスケ』人気キャラ紹介
①黒子 テツヤ(くろこてつや)
本作の主人公の一人にして物語の主役。帝光中学バスケ部出身で「キセキの世代」からも一目置かれた「幻の6人目」。当時の背番号は15。
誠凛高校1年生で特定のポジションはなしの背番号は11。身長168cm、体重57kgとバスケ選手としてはかなりの小柄で、眼の前にいても相手に気付かれないほど極端に影が薄いのが特徴です。
無表情で自己主張も控えめですが別に感情が無い訳ではなく、むしろ熱血漢といえる我の強い男の子。誰に対しても丁寧語で話すほど礼儀正しく常に冷静沈着ですが、しかし言いたいことは率直にズケズケ言って逆に相手を怒らせてしまうタイプ。怒りを露にすることは滅多にありませんが、非道な行いや仲間への侮辱には激昂し感情を爆発させることも。
どんなに勝ち目の薄い試合でも最後まで試合を諦めない、かなりの負けず嫌いな性格をしています。
身体能力は他の選手に比べかなり劣っていますが努力や工夫を惜しまず、持ち前の才能をバスケに活かす方法を自分なりに研究、「黒子のバスケ」を模索し続けています。
並外れた観察眼と運動神経の良さ、存在感の薄さを活かし、「ミスディレクション」によって相手のマークを外し、華麗なスティールやパスワークでチームを得点に導く天性のパッサー。後には「バニシングドライブ」や「ファントムシュート」など多彩な技を編み出し、「自ら得点出来ない選手は怖くない」といった欠点を克服しています。
②火神 大我(かがみたいが)
本作品のもう一人の主人公。黒子の相棒であり黒子を「影」とするなら「光」に当たる存在。アメリカ帰りの帰国子女で誠凛高校1年生にしてバスケ部のエースを張っています。
ポジションはPF(パワーフォワード)で背番号は10。1年でスタメン入りとまさに大型新人の風格を持ち、キセキの世代の面々からもその才能を認知されるようになります。
身長190cm、体重82kg。大柄で筋肉質の恵まれた体躯を持ち、優れた瞬発力と高い跳躍力を兼ね備え、その滞空能力は他のキセキの世代をも圧倒するほど。
誠凛バスケ部の監督を勤める相田リコ曰く、「まるで獣の様な」気配を持った、飢えた野獣の様な熱血漢。チャレンジ精神と向上心に溢れ、敵が強ければ強いほど、壁が高ければ高いほど燃えるタイプ。
実際強面で粗暴で喧嘩も強いですが根は優しく、犬や怪談が苦手。なおバスケのこと以外に関して要領が悪く、成績も芳しくありません。
ストリート仕込みの荒々しいスタイルのバスケが得意で、逆にそれゆえに多くの欠点も持っていましたが、それらを特訓で克服し、最終的には究極の精神集中による到達点――「ゾーン」突入に至っています。
WC(ウインターカップ)出場後にアメリカ時代の師匠アレックスと再会、特訓を受け、脅威の跳躍、滞空を活かした必殺技「流星のダンク」を習得しています。
③黄瀬 涼太(きせりょうた)
画像出典:黒子のバスケ 壁紙
誠凛バスケ部の前に最初に現れたキセキの世代。1年生のSF(スモールフォワード)にして海常高校のエース。バスケ歴わずか2年にしてキセキの世代に名を連ねるほどの天才で背番号は7番。自称「黒子っちの親友」。
身長189cm、体重77kg、細身で高身長のモデル体型、切れ長で長い睫毛、耳のピアスが特徴の美少年です。ついでに現役のファッションモデルとしても活躍中で道を歩けば女性が集まるほどのカリスマイケメン。
自分が認めた相手を「○○っち」とアダ名で呼び、語尾に「〜っス」とつける口癖があります。非常に社交的で比較的温和な性格ですが、気に入らない相手には横柄で見下すような言動を取ることも。
一度見た相手の技を即座に再現する「模倣(コピー)」の特技を持ち、多くの技を使いこなしますが、しかし個々の身体能力が大きく上回る他のキセキの世代やあまりにも個性的過ぎる黒子の技は模倣不可でした。
しかしWCで因縁の相手と対戦した際、黒子の激励もあって全キセキの世代の技を模倣する「完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)」を習得しています。
④緑間 真太郎(みどりましんたろう)
画像出典:黒子のバスケ 壁紙
秀徳高校1年生のSG(シューティングガード)。帝光中学バスケ部時代の元副主将でキセキの世代随一の3Pシューター。背番号は6。
身長195cm、体重79kg。高身長、アンダーリムの眼鏡と長い下睫毛が特徴のイケメンで、語尾に「〜なのだよ」と付ける口癖があります。
部活時以外は利き腕である左の手指をテーピングで念入りに保護しており、非常にプライドが高く無愛想。しかし自分が認めた相手にはアドバイスを送るなど義理堅い一面も。
毎朝テレビの占いコーナーを欠かさずチェックしており、必ず「その日のラッキーアイテム」を持参する運命論者。本人曰く「人事を尽くして天命を待つ」のだそうです。
ラインよりはるか後方から放たれる3Pシュートを得意としていますが、それ以外の攻守についても一流。当初は自分の力だけを信じていたスタンドプレーに走りがちでしたが、誠凛戦での敗北を切っ掛けに勝利とリベンジを誓い、チームプレイを行うようになりました。
反対側のゴールライン付近から3Pシュートを決める「超長距離3Pシュート」やチームメイトの高尾とのパスコンビネーションで決める「スカイダイレクト3Pシュート」など、3Pシュートに並々ならぬ執着を持っています。
⑤青峰 大輝(あおみねだいき)
画像出典:黒子のバスケ 壁紙
桐皇学園高校1年生のPFで背番号5。キセキの世代のエースにして帝光中学時代の黒子の相棒。
身長192cm、体重85kg。色黒の恵まれた体躯を持ち、バスケ選手としてはあらゆる面で最高にして究極の天才児。中学時代の黒子の「光」であり、現在でも彼のことを愛称の「テツ」と呼んでいます。
あまりに早く才能を開花させ、全国クラスでも敵になる人間が存在しなくなったため、バスケへの情熱を失い、自暴自棄になってしまいました。
性格は非常に傲慢不遜な自信家。口癖は「オレに勝てるのはオレだけ」と豪語しますが実力は折り紙付き。
練習は一切せず試合もサボりがち。WCで誠凛に敗れるまで先輩に敬意を持たないほどでした。それでも黒子の事は何かと気に掛けているようで、黒子が「ファントムシュート」を完成する際には大きく助力をしています。
一般的なバスケスタイルからかなりかけ離れた「型のないバスケ」スタイルが特徴。圧倒的な身体能力を生かした「型のないシュート」や変幻自在かつ予測不能なドライブなど、そのプレイスタイルから「DF不可能の点取り屋(アンストッパブルスコアラー)」の異名で呼ばれるほど。
火神と同じ「野生」の勘が鋭く、さらには自分の意思で「ゾーン」に入ることが出来るなど、作中では火神の最強のライバルとして君臨しています。
⑥紫原 敦(むらさきばらあつし)
画像出典:オレ的ゲーム速報@JIN
陽泉高校1年生のC(センター)。背番号は9。「キセキの世代」の1人で、身長208cm、体重99kgとその圧倒的な長身が特徴です。
天性のバスケセンスを持ち、好きという訳ではないものの、バスケを「でかさと破壊力があるやつが勝つ欠陥競技」と揶揄しており、バスケに情熱を持つ者たちに対して激しい嫌悪感を示す一方、非常に負けず嫌いな性格で勝つための練習は欠かさないという天邪鬼っぷりを発揮。(ただし帝光中学時代に才能が開花してからは、まともに相手が出来る者が他校に存在しなくなったため、練習に出なくなっています。)
基本的に人の指示を全く聞かない人物で、キセキの世代でも赤司以外の指示はまるで聞きません。赤司相手には「勝てない」と思い込んでおり、彼とだけは戦うことを拒んでいる状態です。
バスケをしている時以外は大体何かお菓子を食べており、また平時は非常にマイペース、かつゆるゆるな言動で他のキセキの世代やチームメイトのことをを「〜ちん」と独特の愛称で呼んでいますが、試合となると一変。試合中の口癖は「ヒネリつぶす」とかなり好戦的な性格に変わります。
フィジカル面においてはキセキの世代の中でも最高水準の高スペックを誇り、普段はゴール下から動かずDF(ディフェンス)に徹していますが、本来得意とするのはOF(オフェンス)で、一撃必殺のダンク「破壊の鉄槌(トールハンマー)」はゴールをポストごと叩き折るほどの破壊力を誇ります。
⑦赤司 征十郎(あかしせいじゅうろう)
画像出典:Subcul Walker
1年生にして洛山高校バスケ部主将を務めるまさに「王の中の王」。ポジションはPG(ポイントガード)で背番号は4。
帝光中学バスケ部時代の元主将で、キセキの世代を率いる筆頭格でした。
身長173cm、体重64kgとキセキの世代の中では唯一平均的な体格の持ち主。赤髪と左右の瞳の色が異なるオッドアイが特徴的。
普段は礼儀正しく折り目のある、物腰の柔らかな美少年ですが、対面した者が威圧感を覚えるほどの「王の風格」を持っています。
また自分に背く者に対しては容赦のない冷徹な一面も垣間見せます。
非常に広い視野と優れた判断力、鋭敏な反射神経を備え、ゲームメイクの才能に秀でており、「天帝の眼(エンペラーアイ)」と呼ばれる特殊能力を持っています。これにより1on1においては絶対的な優位性と支配力を誇り、絶対無敵の不敗神話を築いています。
実は2重人格で、勝利への執着からもう一人の人格を形成。本来の主人格である赤司(便宜上「表赤司と」呼称)は勝利意識は高いながらも温厚で、他人と協調し、頼り頼られフォローすることが出来る冷静で仲間想いな性格であるのに対し、もう一人の人格である裏赤司は絶対勝利至上主義を徹底、威圧的で勝利のためなら仲間ですら容赦なく切り捨て、さらには道具扱いすることすら厭わない冷徹で傲慢な性格をしています。
「エンペラーアイ」が使えるのは裏赤司だけですが、表赤司には協調性と士気向上のスキルが高く、集中力アップの効果でコート上の味方メンバー全員のポテンシャルを「ゾーン近くまで引き上げる」ことが可能となっています。
なお続編の「EXTRA GAME」では、表と裏の人格が融合して、新たな能力に覚醒する展開が生まれています。
『黒子のバスケ』アニメ&無料動画
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黒バスはクォリティの高い作画陣とスタイリッシュなアクション描写で定評のあるアニメーションスタジオ「Production I.G」によってTVアニメ化が、都合3度に分けて行われています。
・第2期(全25話):2013年10月5日~2014年3月29日
・第3期(全25話):2015年1月10日~6月30日
なお、放送は3回に分けて行われていますが実際の放送では「シーズン○」といった区分けやタイトル変更は行われておらず、話数も1~3期を通した連番になっているのが逆に特徴です。そのため2期1話は「第26Q(クォーター)」、3期1話は「第51Q」となっています。
黒子のバスケ第1期:2012年4月7日~9月22日(25話+OVA)
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▼1期のあらすじ
伝説の「キセキの世代」「幻のシックスマン」黒子テツヤとアメリカ帰りの火神大我が創立2年目の新設校「誠凛高校」に入学するところから物語は始まります。
個性的なメンバーに囲まれながら全国大会出場を目指しIH(インターハイ)地区予選に挑む誠凛バスケ部。
そんな彼らの前にキセキの世代が立ちはだかります。
黄瀬を擁する海常高校、緑間を擁する秀徳高校、そして青峰を擁する桐皇学園高校――地区予選の決勝リーグ、激闘の末、青峰の前に黒子と火神は破れ、残る試合も精彩を欠いた黒子と負傷が悪化した火神が欠場、白星を落としてしまいIH予選は全敗で終了。誠凛の夏は終わりましたがしかし挫けてばかりはいられません。すぐに次の季節――WC(ウインターカップ)がやってきます。
再び全国を目指す、誠凛バスケ部の新たな戦いが始まるのでした!
出典:youtube
▼1期のみどころ
1期のポイントは何と言っても伝説の「幻の6人目」黒子の活躍でしょう。
パス回しに特化した超影の薄い少年はコートの上では豹変、誰もが要注意すべき人物でありながら、試合中はうっかりその存在を見過ごしがち、忘れがちになってしまう――この相反するギミックと、黒子の繰り出すパステクニック、数々の妙技が冴え渡ります。
▼無料動画
黒子のバスケ第2期:2013年10月5日~2014年3月29日(25話+OVA)
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▼2期のあらすじ
IH地区予選で桐皇――青峰の前に惨敗した黒子と火神はWCでのキセキの世代との全面戦争へ向け、激しい練習を開始します。
WC予選を通じて進化する「黒子のバスケ」。消えるドライブなど次々と独創的な技を編み出す黒子。火神も負けじと肉体のポテンシャルを大きく引き上げる成長を果たします。
そしてついに始まるWC地区予選。激闘の果て、ついに誠凛はWC本戦全国大会へとコマを進めることに成功。
特別枠が設けられたことで東京にいる3人のキセキの世代、黒子・青峰・緑間擁する各高校が同時出場になった今回の大会、赤司・紫原・黄瀬擁するそれぞれの高校も出場を果たしたことで、全国大会の舞台でキセキの世代の同期6人が全員集う形となりました。
いよいよ黒子と火神のキセキの世代への挑戦が始まります!
出典:youtube
▼2期のみどころ
2期のポイントは何と言ってもようやく全員勢揃いするキセキの世代でしょう。
元キャプテンである赤司の活躍こそ3期へ持ち越しますが、それ以外のメンバーは非常に出番が多く、キセキの世代同士の試合も描かれ、その能力や成長が大きく描かれています。
誠凛は1回戦から因縁の桐皇の青峰と激突。まさに大舞台でのリベンジマッチからのスタートといきなりクライマックス状態で幕を開けます。
黒子のバスケ第3期:2015年1月10日~6月30日(25話+OVA)
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▼3期のあらすじ
紫原を擁する陽泉高校を撃破した誠凛はいよいよベスト4に進出。準決勝では黄瀬の海常高校と激突します。
そして物語は黒子の回想――帝光中学時代に。キセキの世代に起きたある出来事が語られます。
黒子の決意。過去を乗り越え、新たな未来を掴むため、帝王・赤司に戦いを挑む黒子と火神。
その圧倒的な「王の力」の前に何度も挫けそうになりながらも、誠凛は必死で食らいついていくのでした。
果たして、最後の勝者になるのは――?
出典:youtube
▼3期のみどころ
物語の集大成でもある3期のみどころはやはりキセキの世代の過去編と史上最大の敵・赤司との戦いに尽きます。
これまで断片的に描かれてはいたキセキの世代の真実。「勝利至上主義」の歪みが作り出した、あまりに強いがゆえに純粋にバスケを楽しめなくなった少年たちの悲劇――その最大の犠牲者が最強の敵となって誠凛バスケ部の前に立ちはだかります。
バスケットマンとしては欠点だらけの黒子が己の信じる「黒子のバスケ」で完璧な勝利至上バスケマシーンの赤司にどう立ち向かうのか――まさに光と影の物語の集大成が3期のポイントと言ってもいいでしょう。
『黒子のバスケ』声優
画像出典:KoePota
今をときめく人気イケボ(イケメンボイス)声優陣で固めた、まさに豪華キャスト陣と呼べる内容になっているのがアニメ「黒子のバスケ」の大きな魅力でしょう。
主要キャスト以外でも、細谷佳正、野島裕史、江口拓也、三木眞一郎、島﨑信長、鈴木達央、笠松幸男、保志総一朗、中井和哉…などなど、中堅若手の実力者揃い、主役級の声優がこれでもかという位に出演しています。まさにイケボ好きにはたまらない作品です。
個人的なポイントとしてはアニメ黒バスの主題歌(OP)を担当している『GRANRODEO(グランロデオ)』の谷山紀章が2期から登場する重要キャラ、氷室辰也を演じている点です。普段は熱血系の役柄が多いのですが、クールな感じがたまりません。
これだけの声優陣ですから、キャスティング作業やアフレコのスケジュール調整もさぞ大変だったと思われますね。
▼声優に関連するサイト・記事紹介
黒子のバスケ◆声優顔写真&キャラ紹介まとめ
ボイスタ やっぱりスゴい…今振り返る、黒バス豪華声優陣の素顔!
URL:ボイスタ やっぱりスゴい…今振り返る、黒バス豪華声優陣の素顔!
『黒子のバスケ』アニメ版主題歌ベスト3
アニメ版「黒子バス」の魅力の一つに、GRANRODEOを始めとする多彩なアーティストが参加したOPやEDなどの楽曲の存在も外せません。
特にOPは疾走感溢れるアップテンポの楽曲に合わせて、それに負けないスピード感溢れる映像美――カッコいいビジュアルで「黒バス」世界を見事に表現しています。
そんなOPの中から今回は個人的にベスト3を上げてみました!
《ベスト3》変幻自在のマジカルスター
出典:youtube
《ベスト2》Punky Funky Love
出典:youtu
《ベスト1》Can Do
出典:youtu
「黒子のバスケ」と言えばやっぱりこの曲「Can Do」ですね!
他にも魅力ある楽曲が沢山あるのですが、どれもとにかく動く動く!そしてまたカッコイイ!まさに「黒子のバスケ」を象徴するOPです。
参考:【黒子のバスケ】OP曲まとめ「Can Do」~「メモリーズ」まで
サイトURL:http://renote.jp/articles/5471
『黒子のバスケ』有料動画
画像出典:黒子のバスケ エンドカードまとめ
「黒バス」のアニメ動画を視聴できるおすすめサイトをご紹介します。
▼有料で視聴できるサイト
《Amazonプライム》
«バンダイチャンネル»
▼DVDの情報
『黒子のバスケ』映画
画像出典:劇場版黒子のバスケ公式サイト
▼映画情報
映画タイトル:『劇場版 黒子のバスケ LASTGAME』
監督:多田俊介
公開日:2017年3月18日
公式サイト:http://kurobas-lg.com/
公式SNS:https://twitter.com/kurobasanime/
『黒子のバスケ』舞台
画像出典:舞台 黒子のバスケ公式サイト
▼舞台情報
監督:中屋敷法仁
公開日:
東京公演 2017年6月22日~7月9日
大阪公演 2017年7月13日~7月17日
公式サイト:http://www.kurobas-stage.com/
公式SNS:https://twitter.com/kurobasstage
『黒子のバスケ』漫画(コミック)
出典:amazon
▼漫画(コミック)情報
作者:藤巻 忠俊
連載誌:
黒子のバスケ:週刊少年ジャンプ、少年ジャンプ+
黒子のバスケ EXTRA GAME:少年ジャンプNEXT!!連載期間:
黒子のバスケ:週ジャン本誌2009年2号から2014年40号まで掲載。全30巻。
黒子のバスケ番外編:少年ジャンプ+にて2014年9月22日から12月15日まで隔週掲載
黒子のバスケ EXTRA GAME:ジャンプNEXT、2014 vol.6から2016 vol.1まで掲載。全2巻。
▼『黒子のバスケ』電子書籍
▼スピンオフ漫画
原作:藤巻忠俊/平林佐和子
作画:高橋一郎
掲載誌:少年ジャンプ+(電子書籍)
連載期間:2015年1月27日より現在も連載中(2017年3月)。小説版のコミカライズ。単行本は6巻まで既刊。(2017年3月)
▼『黒子のバスケ Replace PLUS』電子書籍
▼漫画(コミック)の快挙や功績、作画の魅力、漫画のみどころ、魅力など
なんといっても「黒バス」は2010年代前半のジャンプの主力作品、スポーツ系漫画の巨頭の一つと呼んでも過言ではありません。
特に疾走感と躍動感溢れるスタイリッシュなビジュアルは、むしろジャンプ系以外の漫画に大きな影響を与えたと言えるでしょう。
2012年には「このマンガがすごい!」の男性部門で6位の栄誉に輝いており、実際に単行本1巻の初版はわずか5万部のスタートでしたが、アニメ化を機に大幅に発行部数を伸ばした結果、24巻の初版発行部数は100万部の大台を突破しています。
個人的には少年ジャンプ+にて現在(2017年3月)連載中の「黒子のバスケ Replace PLUS」がお薦めです。
こちらは小説「黒子のバスケ Replace」を原作としており、中学生時代の黒子やキセキの世代が描かれています。内容は試合より日常話がメイン。数少ないヒロインキャラである桃井さつきが前面に置かれており、ラブコメ成分が非常に高め。
中学生時代の(あまり)捻ていないキセキの世代との交流も含め、日常描写好き&ラブコメ好きの方にはたまらない作品に仕上がっています。
『黒子のバスケ』ゲーム
黒バスはご多分に漏れず他のジャンプアニメ作品と同様、アニメと合わせて家庭用ゲーム機向けに数多くのゲームが製作されました。
今回はその中でも、最も最新の一本をご紹介します。
▼スマーフォン向けゲームアプリ『黒子のバスケ CROSS COLORS』
画像出典:スマホアプリ黒クロ公式サイト
・完全オリジナルストーリーのシナリオアドベンチャーゲーム!
・舞台は熱い6校合同合宿!
・たくさんのアイテムでキャラクターを自由に着せ替え可能!
この3点がポイントのスマートフォン向けアプリゲーム。i-OS、Android-OS向けに絶賛配信中です。
やはりキセキの世代が所属するそれぞれの学校別に大容量のシナリオが用意されているという点はなかなか魅力的。特に本編ではほぼ試合でしかメンバーの関係が描かれていないので、日常ではどんな会話をしているのか、非常に気になりますし、面白そうです。
出典:youtube
まとめ
画像出典:アニ壁Cute2!!
黒バスはジャンプの王道――友情・努力・勝利といった3本柱を基礎とする熱血スポ根モノ。そこに激しいバトルと驚きの必殺技といった味付けに、現代風のスタイリッシュな作画とカッコよさを前面に押し立てた、まさに「イマドキ」なスポ根作品に仕上げられた作品です。
2010年代のジャンプを支えた作品の一つ……もちろんベースには「テニスの王子様」など、これまでジャンプでヒットした原型となる作品はありましたが、W主人公構造や「歴代ジャンプ作品で最も影の薄い主役」など、これまでにありそうでなかった仕掛けが盛り沢山。数多くのイケメンキャラクターの登場といい、そこいら辺の「ツボを押さえた」構成が多くのファンを魅了したポイントと言えるでしょう。
展開的に大きく脱線することもなく、わずかな番外編や「EXTRA GAME」などの続編こそありますが、本編自体は黒子が1年時のウィンターカップ優勝で締めくくっており、綺麗にまとまって完結している点も大きな魅力です。
個人的に黒バスの好きなポイントは「弱点こそ多いが、優位性を活かして無双する黒子」な点、やはりここに尽きると思います。火神は身体能力が高いので素で無双しちゃいますからね。
激しいバトル、シリアス&ストイックな試合とうって変わって極めてゆるめでコメディ満載の日常パートのギャップも好きなのですが、勝利のためにチームメイトと互いの欠点をカバーしつつ戦う――そこがスポーツドラマの醍醐味だと思います。あまりに才能が秀で過ぎた故に「他人を信じなくなり」チームプレイを捨てたキセキの世代と、自分の力だけではけして勝てない黒子。その光と影を最後の最後まできっちりと描き切り、最終的にキセキの世代がもう一度チームプレイの大切さを取り戻す――黒子がかつての友情を取り戻す、まさに黒子の完全勝利で幕を降ろすドラマ。
「友情・努力・勝利」は永遠不滅のテーマなんだなと改めて痛感しました。
漫画の歴史においてこれまで多くのスポ根物が創作されてきましたが、まだまだ漫画の可能性は大きく広がっているんだなと思わせてくれた一作――それが自分にとっての「黒子のバスケ」の魅力なのかもしれません。
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